こんにちは。「社会福祉士相談所 LOVE」です。
ブログや広報紙でも何度か取り上げたと思いますが、当事業所は太田日常生活圏域(「地区」のような意味合い)に認知症カフェを開設しようと動いていましたが、今回断念することに致しました。
理由としては、「開設場所が確保できなかった」というのが理由です。可能であれば当事業所内で開設すれば良かったのですが、当事業所は代表者の自宅を兼ねた賃貸住宅であり、かつエレベーターや中車場設備がなく、費用面でも賃貸住宅という面でも改修は難しく、介護技術を有するスタッフもいない。もしも当事業所で開催すれば最初から車椅子やシルバーカーを使用されている方を排除せざるを得なくなり、(ご家族等の送迎も含めて)自家用車で来所される方の参加も難しい状況になってしまう。
「社会福祉士相談所」と銘打つ当事業所としては、ある属性の方を排除する前提での開催は考えられませんでした。
バリアフリー完備のあらたな物件を当事業所で用意することは費用面で不可能であったため、太田日常生活圏域内に存在する既存の社会福祉関連施設やコミュニティーセンターを利用(お借り)させて頂けないかと考え、保育所や高齢者対象のデイサービス事業所、コミュニティーセンター等20箇所程(就労支援施設やグループホーム等はその特性上、元々利用されていらっしゃる方が落ち着かないのではないかと考え、あえて打診しませんでした。)に打診しましたが、スペースがなかったり、適したお部屋が2階でエレベーターが設置されていない、飲食禁止、地域の同好会に優先的に貸しているため、予約が取りづらく、頻繁な開催場所の変更や場合によっては中止を検討する必要があったりで、適した場所を見つけることができず、開催を断念せざるを得ませんでした…。(以前のブログやFB投稿等で「どうにか開催できそう」と書かせて頂きましたが、ある条件を妥協して、お借りさせて頂く前提で再度ご連絡したら新たな情報を提示され、断念せざるを得ませんでした。)
なお、「太田日常生活圏域以外での開催」という選択肢は、当事業所にはありませんでした。
理由としては、当事業所が太田日常生活圏域内に存在していることに加えて、2024年10月現在で、高松市内には27カ所の認知症カフェが開設されていますが偏在が大きく、同じ日常生活圏域内に3箇所以上の認知症カフェが開設されている日常生活圏域もあれば、1箇所も開設されていない日常生活圏域もあります。当事業所はこのことに課題意識を持っていました。
ちなみに、1箇所も開設されていない日常生活圏域は、太田、一宮、山田、塩江、国分寺の5日常生活圏域であり、中でも太田地区が(高齢者保健福祉計画策定の際に行われたアンケート結果で)物忘れや認知症に関する不安を感じていらっしゃる方の割合が最も高いという結果が出ていました。
以上の理由から、「太田日常生活圏域以外での開設」は当事業所としては考えられなかったため、当事業所なりに6か月程精一杯動いてみましたが、結果として「力及ばず」でした…。
当事業所として太田日常生活圏域に認知症カフェを開設することは叶いませんでしたが、高松市内にはたくさんの「認知症カフェ」があり、地域を問わず参加することが可能なので、もし関心がある方は連絡の上、訪ねてみてほしいと思います。
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kenkou/koreisha_shien/ninchisho.files/nincafe.pdf(認知症カフェ たかまつ「ひだまり」カフェ一覧)
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