点字名刺に込めた想い

 

こんにちは。『社会福祉士相談所 LOVE』です。

今日は、当事業所の名刺について紹介させて頂きたいと思います。画像の通り、当事業所は点字名刺を使用させて頂いております。(※インターネット上に画像として公開するために、あえて少し加工させて頂きました。)

でも実は、最初から点字名刺を作製しようと考えていた訳ではありません。

まず、最初は高松市内にある障害福祉サービス事業所『社会福祉法人 銀星の家』様で、点字の入っていない名刺を作製して頂きました。当事業所が名刺作製に当たって考えていたことは、香川県内の就労支援事業所で、名刺作製を行っている事業所があれば、そこ(就労支援事業所)にお願いしたいということでした。

 社会福祉士相談所開設を計画している社会福祉士として、就労支援事業所やそこでお仕事をされている障がいのある方たちへの応援の意味を込めて、あえて一般の業者ではなく、就労支援事業所にお願いしたいと考えました。

 そして、銀星の家 様で名刺を作製して頂いた後で偶然、多度津町で活動されている『就労継続支援B型事業所 ポルト』様が点字名刺刻印サービスを行われていることを知りました。

 それを知った時、視覚障害(点字使用)という一属性を持たれていらっしゃる方への配慮ではあるけれど、社会福祉士相談所として、多様な属性を持たれていらっしゃる方々に対する配慮の姿勢を示す「ひとつのカタチ」として、当事業所の名刺を点字名刺にしたいと考え、銀星の家の担当者様にも了承頂いたうえで、ポルト 様に点字刻印を依頼しようと考えました。

 とはいえ…。実は当事業所のスタッフで点字を扱える者や理解している者はいないという現実を考えた時、そんな事業所が点字名刺を作製・使用することは、視覚障がい(点字ユーザ)当事者にとっては、ただのアピール行動としか映らず、返って当事者の方々を傷つけてしまうのではないかと悩みました。

 そこで、当事業所代表の知人の視覚障がい当事者の方に相談してみると…。

「興味を持ってもらうきっかけとして、すごく良いと思う。」と背中を押して頂いたうえ、「私自身も点字は読めない。実は、点字を読めない視覚障がい者の方が9:1くらいで圧倒的に多い。先天性の方でこどもの時に視覚支援学校で学んだ人は読めるけれど、中途障害の方にとっては点字を習得するのは困難。」と、教えて頂きました。

 恥ずかしながら当事業所代表自身はこういった現状を全く理解できておりませんでした。

 やはり、当事者の方々から学ぶことはとても多いと改めて実感させられました。そして、「相談してみる」ことの大切さも改めて気付かされました。

 「あらゆる方に行き届いた」配慮を提供することはなかなか困難なことも多いけれど、「社会福祉士相談所」として、個別事情への配慮の姿勢を忘れず、実践していきたいと思っておりますので、お気軽にご相談下さい。

 ※銀星の家 様、ポルト 様に関しては、応援の意味を込めて、ご担当者様の了承を得たうえで、あえて事業所名等を紹介させて頂きました。また、視覚障がい当事者の方に教わったことに関しても、大切なことだと思うので、その方の了承を得て紹介させて頂きました。

 

 

 

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