こんにちは。「社会福祉士相談所 LOVE」です。
5月の活動報告を記します。今回特筆すべきことは3つあります。
1つ目は、4月に続いて、5月も「障害年金」関係のオンライン研修を受講しました。
4月は、知的・発達障害がある方の障害年金申請について、社会保険労務士の方が、申請支援を行う際に注意すべきこと等を教えて下さいました。
5月の研修では、先日共同通信社さんが報道された、「2024年以降に障害年金の不支給判定が増加している」ことについての、「緊急提言」という形で、弁護士・報道された記者・手をつなぐ育成会の3名が、それぞれの立場で語って下さいました。
研修の中で触れられたデータによると、日本の障がい者数は約1,059万2,000人だが、そのうち障害年金を受給されている方は約238万人で、受給率は約23%という低値なのだそうです。障害年金を受給していない方の中には、老齢年金を受給されている方もいらっしゃるので、後の約77%の方が全員無年金ということではないにしても、極端に低い値に驚かされました。
一般に(当事業所代表のような)身体障害者は判定基準が機能障害に基づき明確なため、認定されやすいが、知的・発達障害の方や、呼吸器・内部障害の方が認定されにくいことを統計データを用いて示して下さいました。
考えてみれば、当事業所代表は先天性障害当事者。幼少期から成人直後までの社会保障制度利用等の手続き面はほぼ家族が行っていたから、当事業所代表にとって障害年金が受給できることは「当たり前」のことで、恥ずかしながら「障害者で、障害年金を受給していない人なんて、基本的にいないはず。」と、信じて疑っていなかった…。
とてもデリケートな事柄だけに、クライエントからお話して頂くか、主訴が経済的支援でなければ、なかなかこちらからお聴きすることは難しいかもしれないけれど、「もしかしたら(受給権があるかもしれないのに)障害年金を受給出来ていない方もいるかもしれない。」ということを意識に置いて相談支援に当たらなければと教えられました。
また、申請の際に必要な「病歴・就労状況等申立書」は、場合によっては私たち福祉職が記載することもあり得る書類なので、そういった面でも緊張感を持って日々の相談支援に当たりたいと改めて思わされました。
最後に、この社会保障領域が最も不得手な当事業所代表が、障害年金に関心を持ったのは、ある支援者仲間から、「精神障害の方で、本来は受給出来るはずの障害年金を受給出来ていない方がたくさんいる。」という話を聞いたことがきっかけ。「え?どうして?」と思っていたところに、タイムリーに4月の研修情報、共同通信の報道、5月の研修情報が流れてきたことがきっかけでした。その話を聞かなければ、全てスルーしていたと思います。独立して個人としてやっているからこそ、より一層、繋がりを大切にする必要があることも気付かされました。
2つ目のトピックとしては、今年度から当事業所代表個人として、『たかまつ子ども食堂ネットワーク』という団体に入会させて頂きました。
以前から代表者と繋がりがあり、SNS等で細やかに活動報告を発信されており、その活気と「ワンチーム」感に羨望の念を持っておりました。また、その代表者もそうですが、当事業所代表はこども家庭支援をされている方で繋がりを持っている方が多いので、子ども・若者やひとり親世帯の困窮・しんどさについての情報に触れることも多い中、当事業所の体制のぜい弱さ等諸々の理由で、積極的に支援に乗り出すことは難しく(下手をすると事故に繋がる)、もどかしい想いを抱いていたので、「活動をされている方々のところに自ら足を運ばなければ何も始まらないよね。」と思い、賛助会員として入会させて頂きました。これから定例会等に参加させて頂く中で、焦らずに時間をかけて、当事業所として、または代表個人として力になれることを探していきたいと考えております。
最後3つ目は、チョコチョコ出している認知症研修の件ですが、研修資料等がおおよそ出来上がり、印刷の見積りを数事業所にお願いしているという段階です。今月半ばには会場を確保出来れば良いなと計画しております。それからチラシ作成に入り、早ければ今月後半、遅くとも来月中には皆様に周知させて頂けると思いますので、もうしばらくお待ち下さいませ。
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