こんにちは。「社会福祉士相談所 LOVE」です。「専門職向け(?)のページ」に、『認知症のある人の経済支援のための社会保障制度(概要)』を追加致しました。
以前、ブログ記事でも記したと思いますが…。昨年末、当事業所初の依頼として、クライエントに、ある経済支援制度の概要を説明させて頂きました。
当事業所職員はこれまで実務でその制度を活用したこともなく、知識面でも充分ではなかったため、正直若干の不安はあったものの、初めての依頼ということもあるし、「社会福祉関係の個別制度の概要(担当窓口や必要書類)について教えて欲しい。」という依頼を、「社会福祉士相談所」として断ることは出来ませんよね…。
今冷静に考えれば、「概要」を正確に把握した上で、電話やメール等でお答えすれば良かったのかもしれませんが…。こともあろうに、「単に一般論をお伝えするのではなく、あなたの個別な事情をお伺いさせて頂いたうえで、あなたに適した対応をお答えさせて頂きたい。」とお伝えし、相談予約を取りクライエントに当事業所まで御足労頂き、相談料まで請求してしまった…。
それでまあ…。「個別な事情」をお伺いしたのだけれど、当事業所代表はその制度の活用以前に、経済的支援が必要なケースを対応した経験すらなく、「制度の利用資格は満たしている(収入の条件等の踏み込んだ条件は当事業所代表が参照した資料上には記載されていなかった)し、実際困っておられるのだから、通るでしょう。」と安易に考えた挙句…。
「その方は同行支援等を行わなくても、自分で窓口の方に自身の状況や困りごとをお伝えできる力のある方。そうであるならば、こちらが不必要に根掘り葉掘り経済状況等を聞き出し、センシティブな情報を闇雲に把握するべきではない。」と判断してしまい、いわゆる「相談概要」をお伺いして、担当窓口をお伝えした。これで安心?ではないですよね…。
年が明けてクライエントが担当窓口職員と電話で話された後、当事業所に報告のお電話を頂きましたが…。「いろいろ長々と聞かれた結果、対象外とのこと。」というご報告でした。正直なところ、こちらが青天の霹靂でした。(本当、「社会福祉士(相談所)」としては問題外ですよね…。)
こちらとしては、「駄目元で、福祉事務所に公的扶助の相談に行ってみることを勧める。」とお答えすることしか出来なかったのですが、クライエントは苦情や怒りどころか、イヤな顔ひとつせず相談料をお支払い下さり、年末と年明け早々の対応に感謝の言葉まで頂きました。
確かに…。「制度概要を教えて欲しい」というご依頼にはきっちりと対応出来ているので、依頼されたお仕事は果たせているのかもしれないけれど…。「専門職 社会福祉士」としては、自分が許せなかった…。
これではいけないと思っていた時に、偶然『認知症のある人への経済支援まるわかりガイドブック』という書籍が発行されていることを知り、 購入して読んでみました。
当事業所代表は、個別の制度の詳細も去ることながら、「そもそも経済的支援のやり方が解っていなかった」ということを痛感させられました。
経済的課題を『支援』させて頂くならば、根掘り葉掘り細かくお伺いする必要があったのですよね。その際に、「それによって、この制度が利用できるかどうかに関わってくることなので、お伺い致します。」とはっきりとお伝え(根拠を示す)する必要がある。その前提として、「当事業所職員から細かくお伺いさせて頂いても宜しいですか?それとも、当事業所としては窓口や必要書類のご案内に留め、詳細は担当窓口の方にお話されますか?」と意思確認させて頂く必要があったのですよね…。
クライエントには申し訳ないけれど、経験が浅いという事実は変えられないから、ひとつひとつの経験を丁寧に振り返り、学び、力量を高めていくしかありませんね。
当事業所代表がガイドブックを参考に学んだことを、全て記していたら膨大な量になってしまうけれど、「こういった制度がある」ということを、多くの方に知って頂くことは有意義なことと感じたため、自身の参考資料として纏めた資料を公表させて頂きたいと思います。
コメント